新刊が出ました。

福岡市の薬院を舞台にした、三日月から満月の夜にだけ開くカフェ・文月のお話『終電前のちょいごはん』の続編を書きました。季節は春から夏に向かう、ちょうど今ごろ。年下の彼との恋に悩む女性や、学校生活に馴染めない高校生、信じてきた自分の道に迷いが見えて戸惑っていたりする登場人物たちを、店主の文さんが温かく迎えてくれます。
落ち着かない日々が続きますが、一日の終わりに一編ずつ読んで眠りにつくと、ちょっとだけ気持ちが軽くなって翌朝を迎えられるような短編集です。ぜひ枕元のおともにしていただけると嬉しいです。 
巻末付録には今回も、文さんが作る小さなおつまみ《こつまみ》のレシピ付きです。どれもスーパーで手に入る旬の野菜を使って簡単に作れるものばかり。お手製のこつまみと、この本があれば、万全です。心穏やかな巣籠もり生活が送れることをお約束いたします。

『終電前のちょいごはん〜薬院文月のみちくさレシピ』
標野凪
ポプラ文庫ピュアフル
2020年6月5日発売

お茶とお酒 茜夜

東京・飯田橋の裏通りに、夜だけ開く小さなお店です。おかえり前のちょいごはんに、おひとりでもゆっくりお過ごしいただけます。